2014年02月22日
雫 from 21-49-2014
背中にあった翼は君とともに無くした 飛べた頃の記憶は擦り傷の様には消えてくれない 月が丘を行く 夜光虫を引き連れて 手付かずの一日が何も言わずに終わってく 僕が居なくても地球は回り続ける 君が居ないなら僕の朝はもうやってこない 草むらで転げまわって森の奥で眠った 何度か争いもしたけどそれはすべて永遠の為 未来の向こうへ行くため 背中にあった翼は君と共に無くした 飛べた頃の記憶は擦り傷の様には消えてくれない 君を取り戻す そればかり考えていた 時の濁流に押し流されてしまわぬよう 思い出は何も語らない縋り付くあても無い 残った涙はあと少しきっと君には届かない 最後の雫が落ちてく 突然夜が弾けた光が空に飛び散った 堪らず閉じた瞼を開けるとそこに君がいた 背中にあった翼は今やもう必要ない 洗い立ての太陽が僕らを優しく照らしてる これからは大地を踏みしめて 君を抱いて歩いていこう
Posted by wkysbatnia at
02:49
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